まとふは、たんに服を着るだけでなく、積極的な美意識で身にまとう様子だそうだ。 慶長の美のシリーズが後半に入り、桃山時代の原点としての「辻が花染め」を取り上げた今回のコレクション。絞り染めの持つ優しい風合いは、春夏にぴったりということもあり、クリアな、ファンタージーの要素、全体に溶け込んだイメージを観客に残したようだ。 まるで絵巻のようなショーの展開に、桃山時代の美しさを思い浮かべた。日本人の季節ごとの美意識のこだわりを感じたコレクションだった。